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HAYABUSA PROJECT
防振技術が、宇宙を支えた。
小惑星探査機「はやぶさ」のカプセルを、地球へ。輸送中の振動を抑えるという難題に、MRD(旧・松田技術研究所)の球状サスペンションが応えました。― HAYABUSA BOX 回収ボックス ―
2008.09 / THE REQUEST
JAXAからの依頼
2008年9月、宇宙航空研究開発機構(JAXA)から声がかかりました。「小惑星探査機『はやぶさ』のカプセルがオーストラリアの砂漠に着陸する。このカプセルを安全に日本まで持ち帰りたい」という依頼です。長い旅を終えて還ってくる貴重なカプセルを、いかに振動から守るか。技術への信頼が、この依頼の出発点でした。

TWO CONDITIONS
2つの要求条件
振動を1.5G以下に
輸送中にカプセルへ加わる振動・衝撃を、1.5G以下に抑えること。精密な内容物を確実に保護する、厳しい基準でした。
陸・空の複合輸送
オーストラリアの砂漠からはジープで運び、飛行機で日本まで輸送できること。異なる輸送手段に耐える構造が求められました。
この2点以外は、すべて松田真次に一任されました。

DEVELOPMENT
球状サスペンションの開発
開発・実験に1年以上の月日をかけ、誕生したのがステンレス製の「球状サスペンション」です。複数の板バネをボール状に組んだデザインにより、上下・前後・左右、あらゆる方向の振動を分散。シンプルでありながら、全方位の振動に対応する特許構造です。
球状サスペンションの詳細2010.06 / SUCCESS
2010年、帰還・回収成功
2010年6月、はやぶさのカプセルは着陸に成功。球状サスペンションを使った回収ボックスで、無事に日本までの輸送を果たしました。
BEYOND SPACE
各産業への展開
JAXAに採用された球状サスペンションは、軽量で安価、耐久性にも優れていることから、鉄道輸送、精密機器輸送、トラックの防振台など、さまざまな企業からの関心を集め、製品化されてきました。宇宙で証明された技術は、いまや半導体・医療・産業機械など幅広い現場で、見えない振動から大切な機器を守っています。
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